125cc版と共通化された車体に、日本の高速道路にも乗れる排気量という組み合わせで人気を集めてきたホンダの軽二輪スクーター「PCX150」が、国内デビューからわずか2年という短いスパンで大幅刷新を受け、2代目へと進化した。
この刷新では、まずスタイリングが見直され、ヘッドライトやテールランプ、ウインカー、ナンバー灯、ラインビーム状ポジションランプの全灯火器にLEDを採用。合わせてカウル類も新設計となり、より高級感のあるルックスを手に入れた。
また、燃料タンク容量が2.1L増の8.0Lとなり、後輪には低燃費タイヤを新装備。グローバル仕様のeSPエンジンは、ベアリング類の変更や駆動ベルトの改良が施されるなど、さまざまな相乗効果により60km/h定地燃費は、3.9km/Lも伸びて52.9km/Lとなった。
前後14インチの大径タイヤを履く車体は、とにかくニュートラルなハンドリング特性。車重は先代より2キロ増えたが、それでもかなり軽い印象だ。接地感も多めで、驚くほどの安心感と扱いやすさがある。
エンジンは、全体的にマイルドかつスムーズながら、しっかりと加速。国内法定最高速度の100km/hあたりまでを重視したようなセッティングで、しかも100km/h巡航時には多少の余裕もあるため、高速道路も安心して乗れる。その一方で、先代同様アイドリングストップ機構も搭載し、環境と財布への優しさも抜群なのだ。
原付二種と同じ扱いやすさながら、エンジン出力に余裕があり、高速道路にも乗れる。知ると手放せなくなる、便利なヤツなのだ。
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