細かいことはさておき、スロットルを開けることがとにかく楽しい!
レブル250はそんなバイクだ。
跨ってまず感じるのは足着きの良さ。シート高が690mmと低いだけでなく、股下がナローにくびれていて両足を地面に出しやすい。乗り手の体格を選ばないから小柄な人や女性、初心者にもうってつけだろう。
ハンドルはパイプの太いインチバーで見るからに頼もしいが、グリップだけはミリバー用の細さで握りやすく、位置も肩幅より少し開いた場所にあってリラックスできる。
イージーライドを予感させるゆったりとしたライディングポジションの通り、エンジンは低回転域から粘り強くトルクを発揮し、扱いやすい。
250にしてはトルクバンドが広く、せわしないギアチェンジは不要。速度が低いうちから高いギアに上げてもトコトコ気持ちよく走ってくれ、街乗りが気軽で楽しい。
ベースエンジンはCBR250RのDOHC4バルブだから、高回転まで引っ張れば元気ハツラツ、充分に力があってフットワークも軽快。
太めのタイヤを履く前後16インチの足周りは、見た目からは鈍重なハンドリングにも思えるが、乗り味はスムーズですばしっこい。タイトコーナーでは前輪が程良く切れ込み、どんなレベルのライダーでも旋回性の良さが感じられるはず。キャスターは28度と寝かし気味だが、小径タイヤを活かしてUターンも自由自在だ。
カスタムも好きなだけどうぞと言わんばかりのシンプルなスタイルで、ファッションともどもどんなテイストにもマッチしそう。フレンドリーで日常の足となる1台を探しているのなら自信を持ってオススメする。
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