ベストセラーバイク『スーパーカブ50』が実に46年ぶりとなるフルモデルチェンジを受けた。
新型モデルは、従来の丸いスタイリングから一変し、直線を基調としたシャープなスタイルが特徴だ。
フレームなどボディ全般は、先にモデルチェンジが行われた110ccモデルと共通化されたことにより、従来型と比較すると、車格はひと回り大きくなり、重量は16kg重くなった。しかし、シート高は従来と同様で、さらに最小回転半径が1.9mと小回りが効くため、取り回しに不便を感じることは無く、以前のモデルと同等に扱うことが可能だ。フロントサスペンションもテレスコピックタイプとなり、接地感が向上し操縦安定性が高められた。
搭載する新型エンジンは、環境性能向上を狙って、オフセットシリンダーやローラーロッカーアームなど低フリクション技術を採用。加えて、ギアが4速化され、トップギアはオーバードライブとした。これにより、高い速度での巡航の際に、エンジン回転数を低く抑えることができ、燃費向上に貢献。カタログ燃費は110km/Lを達成している。
また、発進と変速とで独立したクラッチ機構を用い、発進はよりスムーズになり、走行中の変速時のショックも軽減されている。
ここまで大きく進歩したにも関わらず、価格は従来のスタンダードモデルより1万6800円も抑えられている。これは、トゥデイ等を生産する中国の新大洲本田で生産を行うことによる。新型カブはエコロジーでエコノミーなのだ。
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