おしゃれで高級感のある50ccスクーター『ジョルノ』が、15年10月にフルモデルチェンジを受けた。円をモチーフとしたフロントマスクは、前モデルよりふっくらとした造形に変更され、そのセンター部にロゴエンブレムを配するなど、可愛らしさとスタイリッシュさを兼ね備えたイメージとなった。また、大きめのヘッドライトや、メッキパーツが配されたウインカーやテールランプなどによって、ポップななかにも高級感を漂わせていることが特徴だ。
この手のスクーターでは重要なユーティリティは、ハンドル下の右側に500mlのペットボトルが入るポケット、左側には蓋つきのグローブボックスを装備。このボックスの奥には12Vのアクセサリーソケットが設置され、スマホなどの充電が可能。その中央にはリング状の大型フックもあり、持ち手の太いバッグなどが掛けられる。メインのシート下ラゲッジボックスは20Lの容量。ヘルメットはもちろん、A4サイズのファイルなども入れることが可能で、収納力は十分だ。
シート高は720mm。フロア前方のカウルインナーがえぐれており、つま先の自由度は意外とある。
エンジンは、環境性能に優れる「eSP」で、発進加速は、耳ざわりなノイズもなく、クルマの流れを邪魔しない程度の十分な性能を有する。さらに、停止時などにエンジンがスッと自然に止まり、軽くアクセルをひねるだけでとても滑らかに再始動するアイドリングストップ機構も優秀だ。
優れた燃費性能と使い勝手の良さは、シティコミューターとして高い資質を備えているといえるだろう。
|