旧車の魅力は走ることだけではない。その姿を見ることにもある
だからこそこれまでボルトのひとつも締めたことがないプライベーターでも
自分でコツコツとレストアを始めていくのだろう。ところがだれもがぶつかる壁。そう、塗装だそんなときに強い味方をなってくれるのが山浦氏なのだ |
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歳月とともに光沢が消え、管理の仕方によってはサビがまわってしまうフレーム。新車のような輝きが欲しい。たしかにホームセンターに行けば、ガンスプレーも用意されているし、プライベートでもそれなりに復活させることができる。
でも、ハーレーのタンクのような特殊なカラーともなると……。難しい。そんなときに強い味方となってくれるのが、ヤマウラの代表、山浦剛氏だ。山浦氏はもともとは自動車の修理工。「ここらのような田舎だと、直すのは車だけじゃないんですよ。バイクもあれば、耕運機などの農耕器具もあったりしてね(笑)。なんでもやっていましたよ」。
それが平成4年、突然、修理工から塗装へと変わったのか??「単なる偶然が積み重なってね。電子化が進むと、ウチらあたりでは限界がある。そんなときに付き合いのあった会社から、塗装をやってくれないか……ってね」。これが転機となり、塗装を始めることになったという。
最初はいわゆる有機溶剤を使った塗装だった。「ISOを所得するには、溶剤ではダメでね。粉体塗装に切り替えることになったんですよ」。環境に優しいのは言うまでもない。シンナーなどを使わないのだから当然だ。
で、粉体塗装の魅力はいくつかある。「一言で言うなら丈夫ですね」と言う。溶剤塗装だと、跳ね石などで傷が着くとここから剥がれていくことが多い。に対し、粉体塗装は塗膜硬度が硬く、割れても剥がれることはないと言う。
料金にすると、溶剤塗装に比べて20%ほど高い。しかも、溶剤だと業界で言うところの調色が簡単にできるが、粉体塗装は塗装メーカーで作ってもらうしかない。デメリットが多いのも事実だが、それでも人気があるのは、やはりその仕上がりなのだ。光沢は独特で美しい。
作業を始めてしまうと、驚くほどに早い。実際、2コートなら半日で仕上がってしまう。溶剤に比べると、簡単だという。「マスキングをしっかりしないとダメ。ネジ山までやってしまうと、塗膜硬度があるから、ネジが使えなくなってしまう」と、山浦氏は言う。そこは修理工を長くやっていた強み。「お客さんからの指示がなくても、ここはやってはいけない箇所はわかりますからね」と、しっかりとマスキングしていく。自分だけのカラーリングにしたいと考えているキミは、ぜひチェックしたい。 |
塗装カラーチャート
ソリッドからスパーク(ラメ)まで数100種類にまで及ぶ。ちなみにこの塗料の価格が先差万別で、それが価格を大きく変える要素でもある。 |
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ブラストショット
ショット用の材料は、胡桃やビーズ、ガラスなど30種類以上、さらに荒さなども数タイプあり、これらを使い分けて下処理している。 |
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粉体(ガンメタ)吹き付け
粉体を写真のように吹き付ける。この作業はわずか数分だが、ガンや吊している針金に粉体が残っていて付着すると色が混ざってしまうので、この清掃には驚くほどに時間をかけている。 |
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焼き付け
粉体が吹き付けられたら炉に入れて待つこと20分。その温度は約200℃。ちなみに60℃前後から粉体は解け出すので、保管管理も重要となってくるらしい。 |
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焼き付け終了
焼き付けが終わった状態。クリアが必要ない場合はこれで完成。いわゆる1コートと呼ばれるのがこのパターン。粉体によって、これは変わってくる。 |
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粉体(クリア)吹き付け
このタンクはクリアに仕上げるため、クリア用の粉体をさらに吹き付け、同じように炉で焼かれる。クリアの粉体はこのような白色なのだが……。 |
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完成
吹き付けたクリアの粉体は白色だったが、炉で焼くと、このように光沢のあるガンメタになる。最初に紹介したように、いかにガンや空気中の他色の粉体が付着しないように管理するかが仕上がりを大きく左右する。 |
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