習わし……。辞書を引くと「しきたり」「風習」と書かれている。古式然としたイメージだ
そんな伝統ある世界を重んじつつ、自分自身の世界を築き上げている男がいる
尺八演奏家で尺八バンド「般若帝國」のメンバーでもある岩田卓也氏だ
全国邦楽コンクールでは最年少で最優秀賞、おまけに文部科学大臣奨励賞を受賞
そんな岩田氏の生活になくてはならいのがPS250。その理由とは……?? |
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ぼくたちがイメージする尺八といえば、時代劇にでてくる虚無僧!? そこまで時代をさかのぼらなくても、和服姿でじっと動かずに吹く。そんな姿しか頭に浮かんでこない。
容姿で人を判断してはいけないが、金髪でヒゲを生やした岩田さんに「自分は尺八の演奏家」と言われても、……なのだ。そんな尺八に対するイメージを壊したい! 尺八のプレイスタイルも古来からのじっと動かずに、というのではなく、サックスのようにアグレッシブに動きまわる。これが岩田さんの考えだ。
もともと母親が琴を教えていた。その琴と尺八はいわばセットのようなもの。そんなきっかけで尺八を習うようになる。転機となったのは高校3年のとき。卒業して父親の家業を継ぐか、大学にいって尺八をやるか。答えは尺八だった。それからは尺八づけの毎日。猛練習の末、東京芸術大学に合格する。入学当初はキャンパスライフを満喫してなどと考えていたが、周囲のレベルの高さとレッスンの量に圧倒される。これではいかん! と練習の日々が続く。
この大学時代に多くの人と音に出会う。現在のバンド『般若帝国』のメンバーもこのとき出会った。今は国内はもとより海外でもライブを行い、精力的に活動の幅を広げている。
じつはその音楽活動になくてはならないのが、バイクの存在だ。夜中まで続くレコーディングともなると、帰りの足がなくなってしまう。何かないか。そこで思い浮かんだのがスクーターだった。しかし、人と同じというか、型にハマるのが嫌いな岩田さん。個性的なPS250を選んだ。そのPS250、今では生活になくてはならない存在だという。
イメージにとらわれることなく、ボーダーレスな考えをもつ岩田さん。これからもさまざまな壁を壊し、新たな世界を築きながら、ボクたちに新しい尺八の音を聴かせてくれることだろう。 |
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岩田氏の愛車HONDAのPS250。日常の足として、完全に普段の生活のなかに溶け込んでいるという。 |
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変更されているのはマフラーだけ。「どの回転域でも、自分にあったEXサウンドを奏でてくれるから」と、モリワキを選んだ理由を教えてくれた。 |
岩田 卓也
1980年生まれ、愛知県出身。12歳から都山流尺八、杉山浦師の手ほどきを受け、その後、加藤条山師、岩田恭彦師に師事。東京芸術大学に入学後は、人間国宝の山本邦山師に師事。2001年に尺八バンド「般若帝國」を結成し、日本全国でライブコンサートを行う。古典、本曲、現代曲だけでなく、さまざまなジャンルにおいて、尺八で新しい邦楽を表現している。自分の世界をもつ音楽家としても認められている。 |
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| 文:編集部 写真:柳田由人、渡部晋也(日本写真家協会会員/日本舞台写真家協会会員) |
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