最近では年代を限定する必要がありそうだが
元来、“男の子”は模型の類が大好きだ
ことバイク乗りとなると
「自分の乗ってるバイクの模型がほしい」
この願いはみんなに共通するものであるはず
でも、「探すと、意外とないんだよね……」
そんなとき、バイク専門の模型店の扉をたたいてみよう
きっと“ほのぼのとしたアコガレ”が手に入る! |
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プラモデルに、完成ずみのミニチュア……いわゆる模型だが、これについて今さら説明する必要はないだろう。対象年齢によって緻密さこそ違えど、いつの世も心を熱くしてくれる“男の子”のマストアイテム……であった。
過去形で書くのはちょっと寂しい気もするのだが、事実そうらしい。全国でも希少なバイク専門の模型店「西南堂」を営む店主の尾崎さんもそう嘆いている。
「30代の半ばを境に、くっきりという感じですね。幼少のころ、模型に親しんだ経験がない。ほかにもいろいろなモノがあふれている、時代の流れもあるのでしょう。では幼いときに模型にはまった経験のある年代が今模型に夢中かといえば、たいていの方が『作ってるひまがない』……。正直、模型には厳しい時代ですね」
この西南堂、オープンして近々2年を迎える。ちょっと語弊のあるいい方だが、“模型・冬の時代”のさなか。尾崎さん自身、そのことは重々承知のうえで西南堂を開いたという。
「これからおつき合いをしていく問屋さんからも、オススメはできないっていわれましたからね。でも、模型屋を持つのが夢でしたから。しかも、やるならバイク専門ということも」 |
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前職は会社員だったという尾崎さん。子供のころから模型が好きで、20代のころには、漠然とした夢ではあったが「模型屋を開きたい」という気持ちが芽生えていたという。その後仕事も忙しくなり月日が流れていくのだが、2年前の夏にターニングポイントを迎える。所属していた部署が解散、整理されることになったのだ。
「いわゆるリストラですね。当然これからどうしようかと考えさせられるわけですが、ちょうどそのころ、将来は模型屋という思いが再び高まっていたんです。20代の当時よりは年齢も進んでますから、さらにリアリティのあるものとして。ですから、これが開業の直接的なきっかけ、といえますね」
そうして独立、晴れて夢の実現となるわけだが、なぜ「バイク専門」を決意したのか。そこには模型好きライダーならだれでも共感できる思いが隠されていた。
「バイクに乗りだしたのは十数年前。年齢でいえば遅咲きライダーなんですが。もう、どっぷりはまりました。走って、作って、観てのバイク三昧。今までの人生はなんだったのだろうというほどでしたね」
走って、はバイクで走ること。作って、は模型作り。観て、とはレース観戦。走ることは当たり前として、観るについてもかなりの熱中具合。国内で開催されるビッグレースはもちろんのこと、海外にも仕事にかこつけて足を運んだことも珍しくなかったという。
そして、作ること。これがバイク専門店であることに、多分に影響するところとなる。
「自分の乗っているバイクの模型って、絶対ほしくなりませんか? 乗っていた、乗っている、乗ってみたい……それらすべてがほしくなるというのが、バイクの模型の特徴だと思うんですね。バイクが大好きなボクがそうですから、きっとみなさんもそうだろうと」
かねてからの夢であった模型屋の開業、そしてそれが具体的なものになったときの尾崎さんにとってのバイクの存在。これらが密接に絡んで、バイク専門店という必然が生まれたのだ。
「バイクに乗ってる人が模型といったとき、『どこ行ったらいいの?』というときの答えでありたいんです。バイクの模型には、こんなのもあるんだってことを教えて上げたい、これがコンセプト。だから、模型を作ったことなくても、ミニチュアの存在知らなくても、それでいいんです。ここに来て、こんなのあるんだ!ってぜひ知ってほしい。『ボクのバイクもあるじゃないか』が、なにしろうれしいですから。なかには完成品がなくて、プラモデルはあるのだけど作ったことないですという方もいます。でも、時間をかければ絶対大丈夫、とオススメします、挑戦しましょうよって。新しいお客さんの開拓というか、そんなところでも、バイク専門でよかったと実感するんですよ」 |
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| 完成品は大半が海外メーカーのもの。あこがれの輸入車も模型なら手に入る!というわけだ。モトGPマシンにも充実のラインアップがある |
非売品もあるが、“ガンプラ”も多数ディスプレイされている。いわゆるお菓子のオマケだ。「最近のクオリティには目を見張るものがあります」 |
現在の尾崎さんの愛車の1台であるBMWのR1150GS。ミニチュアが存在しているだけでもうらやましいが、これはさらに愛車に近づけるべくシートなどを塗装ずみ。やっぱり模型は楽しい! |
西南堂(せいなんどう)は全国でも希少なバイクの模型専門店。名前の由来は、「沖縄など南西(西南)諸島へのあこがれがあったのと、カントリーやブルーグラスが好きだったのでアメリカ民謡の「シェナンドー河」にひっかけて、10年くら前から雅号のように使っていました。『商売を始める時には屋号にするんだ!』といってましたが、まさか本当になるとは……」。
●東京都新宿区片町2-3
TEL 03-3351-3437
http://www.seinando.com
通信販売も受け付け中だ |
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