先代から数えてこの道20年という経験を財産に
新しいブランドネームで心機一転、
ゼロスタートをきったヒョウドウプロダクツ
プロライダーから絶大な信頼を受けるその陰には
ノウハウを生かしつつ、たゆまぬ進化を続ける確かな技術、
そしてライダーを“自分の子供”と言いきる「お母さん」の存在があった |
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今年の2月に「HYOD」というオリジナルブランドを立ち上げたヒョウドウプロダクツ。「心機一転のゼロからのスタートです」という取締役専務である兵頭さんの言葉を借りるまでもなく、まさにブランニューというにふさわしい“革製品”のメーカーである。
しかしながら、サーキットでは鈴鹿8耐で優勝した井筒選手、GP250クラスに参戦する亀谷、高橋選手らトップライダーがHYODのレザースーツを着用しているのはご存じのとおり。新しいメーカーなのに? そんな風に思った人もいるかもしれない。
そこには20年という歳月にわたる革製品作りで得られた経験とノウハウ、そしてライダーと積み重ねてきた信頼関係があったのだ。 |
「ライダーたちはみんな、昔から自分の子供みたいに思っているんですよ。彼らも『お母さん』と呼んでくれています」という兵頭さん。ヒョウドウプロダクツは「HYOD」以前から、別のブランドネームでレザースーツを作り続けてきた。故・加藤大治郎も愛用するライダーのひとりだった。
「すぐに寝ちゃう印象もありますけどね。最初はブカブカのツナギ着てて。でもGPに行くようになって『ここの部分、1mm詰めて』とかいってくれるようになって……。井筒選手や長純(亀谷)選手も、シビアな要求をしてきましたよ。あの世代のライダーは、みんないろいろな主張をくれて、それは間違いなくウチの財産ですね」
ライダーとのやり取りがレザースーツを磨いていく。そしてライダーも、より理想的なマテリアルを得ることができる。ただ着てもらう、それだけではない20年の歳月が、HYODのバックボーンにあるのだ。もちろん、磨かれるのはレザースーツのほうばかりではない。
「就臣(加賀山)選手、よく転んじゃうから。あれが辛くて……それこそアタマ叩きながらどうしたら速く走れるか、どうしたら転ばないかとかとかね、先代の社長と話し合ったもんですよ。ライダーにとってはうるさいオバサンなのかもしれませんけど」
プロライダーにとって、レザースーツはある意味命を預けるものであり、かつ着ていることを意識させられるようであってはならないもの。HYODブランドの製品はこれからもライダーとともに進化し、スポーツライディングを楽しむ一般のライダーにもトップレンジの“ホンモノ”を味わわせてくれるはずだ。 |
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ツインリンクもてぎを舞台に9月19日に決勝が行われた日本GPでも、多数のトップライダーたちが「HYOD」をまとい戦った。2004鈴鹿8耐のウイナー、井筒選手も愛用者のひとりだ。写真はGP250の高橋裕紀選手 |
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ヒョウドウプロダクツが世界に誇る技術のひとつに、シルクプリントがある。レザースーツ用に開発された特殊インクを用いるこの手法は、数々の試行錯誤の末に実現されたもの。デザインの可能性を格段に拡げ、自由な表現を可能とした。HYODのレザースーツはメイド・イン・ジャパン。革素材も日本製で、軟水でなめされるこの革なくしては実現し得ないプリントでもあり、ここでも「満足度の高いものを」というこだわりが息づいている。パンチングメッシュも自在に加工でき、革を重ねたりデザインを転写したものとはひと味もふた味も違う仕上がりと耐久性を誇る |
兵頭多美江
ヒョウドウプロダクツ取締役専務。全日本選手権には毎戦足を運ぶプロライダーの「お母さん」的存在。浜松の直営ショップ『RSタイチ浜松店』には、「ぜひお店に遊びに来てください。オフシーズンなら、ライダーもぷらぷらしてたりしますから!」 |
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庭坂康秀
製造部に籍を置く庭坂(ていば)さん。レザースーツの設計図ともいえる各パーツをパターンを担当する職人だ。2次元の素材から3次元の製品を作り出す設計の考え方を立体裁断というが、ここで3D化を徹底しているのが最新のHYODのレザースーツだという |
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