長く乗り続けることのできるメンテナンス性に優れたボディ
CBは前述した通り、初代の登場が1959年という息の長いシリーズである。現行モデルに至るまでにそのボディフォルムは形を変え続けているが、「誰もが扱いやすい」という基本構造は変わっていない。
オーソドックスな車体構成は、この扱いやすさという特性に加えて、優れたメンテナンス性という側面も持ち合わせている。特にユーザーレベルで行えるオイル交換などに関しては、フルカウルモデルなどに比べると、極めて簡単であり、オイル交換初心者であっても容易に行うことができるほどである。では、このメンテナンス性の高さを現行モデルのCB1100RSで説明していこう。
まず、オイル交換の際にオイルを注入するフィラーキャップから確認していきたい。エンジン同様クランクケースも剥き出しのため、難なくその場所も確認することができる。そして古いオイルを抜くためのドレンボルト。これもまたクランクケース下の分かりやすい部分に配置されているので取り外すのは簡単だ。これだけ確認できれば、古いオイルを抜いて新しいオイルを注入するだけである。もちろんオイル交換の際にチェックすべきオイルフィルターもエンジン前方にあるので一目瞭然だ。
また、メンテナンスとは異なるが、リアサスペンションのバネレート調整もこれまた簡単。スイングアーム式の2本サスはエンジン同様取り付けボルトも剥き出しの状態なので、バネレート調整用のアジャスターは丸見えだ。場所が確認できれば車載工具の専用スパナで調整してやればいい。
このようなメンテナンスや乗り味が容易にできる構造は、バイクを乗り続けるには必要不可欠な要素。CBは、そんな長く乗り続けるための構造を持っているからこそ、長く愛され続ける不動の名シリーズとして市場に君臨しているのである。