普通二輪免許でバイクに乗るライダーにとっては最大排気量帯となるヨンヒャクは、バイク全体で考えればミドルクラスということになる。高速道路の法定最高速度が低めで、狭い道も多い日本の環境では、ジャストサイズとなるのがミドルクラス。“ちょうどよさ”があるヨンヒャクで日本を楽しむというのは、初中級ライダーにとっては堅実な選択だ。
さて現在の新車市場を考えると、普通二輪免許所有者のメイン排気量帯は250cc以下の軽二輪クラスで、大型二輪免許はリッタークラス。その間に、かなりの開きがある。
1990年代あたりまで、この隙間を埋めてきたのはヨンヒャクだった。ニーゴーからヨンヒャクを経ることで、ある程度の車格があるバイクに慣れてから大型へという流れが、日本のライダーを育ててきた。ムリのないステップアップのためにも、ヨンヒャクというクラスはもっと見直されるべきではないだろうか?