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そもそもスーパースポーツとはどんなバイクのこと?

カッコいいことはわかる。だけど知らないことだらけ・・・

そもそもスーパースポーツとは
どんなバイクのこと?

いつの間にか、そのカテゴリー呼称がすっかり定着したスーパースポーツ
そのルーツをたどっていくと、じつはサーキットではなくストリートに到着する
約四半世紀の年月をかけて、このカテゴリーはカッコよさのカタチを変えてきたのだ

大排気量クラスにおけるスーパースポーツ界の主な過去の出来事

1992
ホンダのCBR900RRが新登場
1994
カワサキがニンジャZX-9Rを投入
1996
ヤマハがYZF1000Rサンダーエースを発売
1998
サンダーエースの後継としてYZF-R1が鮮烈デビュー
1999
FIM公認のスーパースポーツ世界選手権(600cc市販車改造レース)がスタート
2001
スズキがGSX-R1000を導入
2002
全日本ロードレース選手権最高峰クラスにJSB1000が参戦可能に
2004
全日本ロードレース選手権最高峰クラスがJSB1000に統一化
ホンダがCBR1000RR、カワサキがニンジャZX-10Rを導入

全日本選手権における現在の排気量区分

JSB1000 4気筒4ストローク 600〜1000cc 最低重量165kg
3気筒4ストローク 750〜1000cc
2気筒4ストローク 850〜1200cc 最低重量170kg
ST600 4気筒4ストローク 401〜600cc 最低重量160kg
3気筒4ストローク 500〜675cc 最低重量162kg
2気筒4ストローク 600〜750cc 最低重量166kg

本来は公道重視だったリッタースーパースポーツ

1980年代後半、大排気量クラスのロードスポーツは、最高速追求型のリッタークラスと、スーパーバイクレースに対応する4気筒ナナハンが主流だった。しかし、実際の公道スポーツでは低中速トルクも重要で、大きく重たいリッタークラスでは楽しみ切れない要素も多くあった。

そんな時代に、ホンダが投入したのが1992年型のCBR900RR。レースを無視して公道にターゲットを絞ったこのモデルは、従来の市販車とはまるで次元が異なる走りで、強烈なインパクトを与えた。

これにまずカワサキが追従して、ニンジャZX-9Rを投入。ただし初代は重く、直線重視型だった。

大きな転機が訪れたのは1998年。ヤマハのYZF-R1が衝撃デビューし、カワサキは9Rをよりスポーティな路線に刷新。これで人気に火が付き、3年後にはスズキがGSX-R1000を導入して国内4メーカーのスーパースポーツが揃い、市場はさらに活気づいた。

一方で、この頃スーパーバイクレースは過渡期を迎えていた。レースのためだけにベース車を開発することは負担。市販車レースでありながら、普段は見かけないマシンばかりが走っているつまらなさもあった。

そこで、公道で人気のスーパースポーツをベースとする案が浮上。4気筒の最大排気量は1000ccと決まり、これに各社が合わせることになった。レースと離れた世界で生まれたモデルたちは、再びサーキットで勝つという使命を背負った。

HONDA CBR900RR

中古相場価格●該当なし(1992)

HONDA CBR900RR
新たな価値観を提唱した
エポックメイキングなモデル

現代スーパースポーツの祖先となったのが、1992年型で新登場したファイヤーブレード。レースレギュレーションを無視して完全新設計された排気量893ccの並列4気筒エンジンは、当時のCBR600Fと同等のサイズと重量。これをアルミ製フレームに搭載し、乾燥重量は185kgに抑えられた。124馬力の最高出力は、当時としても驚異的ではなかったが、ナナハンよりもトルクが厚く、車体はGPマシンのような旋回力と評された。

HONDA CBR900RRの中古車を探すHONDA CBR900RRの中古車を探す

SUZUKI GSX-750R

中古相場価格●49〜79万円(1985)

現在のスーパースポーツはかつての
レーサーレプリカとほぼ同義!?
SUZUKI GSX-750R

スーパースポーツというカテゴリーが誕生する以前、それに近いのはレーサーレプリカだった。1980年代、主流となっていた250〜400ccクラスだけでなく、ナナハンクラスにもいち早くレーサーレプリカ的なモデルを投入したのがスズキ。初代からアルミ製フレームに4気筒エンジンの組み合わせ。

SUZUKI GSX-750Rの中古車を探すSUZUKI GSX-750Rの中古車を探す

YAMAHA YZF-R1

中古相場価格●39〜73万円(1998)

ツイスティロード最速を標榜して
時代を切り開いた歴史的モデル
YAMAHA YZF-R1

「ツイスティロード最速」をテーマに開発された初代R1。その並列4気筒エンジンは、峠道で最適なトルク値から算定して998ccの排気量となった。150馬力の最高出力以上に、コンパクトな3軸配置の新エンジンとGPマシンのようなロングリアアームなどがもたらすハンドリングが大注目を集めた。

YAMAHA YZF-R1の中古車を探すYAMAHA YZF-R1の中古車を探す
YAMAHA YZF-R1のカタログYAMAHA YZF-R1のカタログ

SUZUKI GSX-R1000

中古相場価格●40〜77万円(2001)

レースベースとしての役割を
意識させることになった1台
SUZUKI GSX-R1000

スーパーバイクレースでの勝利を目指してフルモデルチェンジされた2000年型GSX-R750をベースに開発されたのが、初代GSX-R1000。ナナハンと車体サイズも重量もほとんど変えることなく、並列4気筒エンジンの排気量を988cc化した。乾燥重量はわずか170kgで、最高出力は160馬力。このモデルが誕生した頃から、スーパーバイクレースの1000cc化が意識された。

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DUCATI 1299 PANIGALE

中古相場価格●177〜260万円(2015〜)

再びレースベースとしての役割から
解き放たれたモデルもちらほら・・・
DUCATI 1299 PANIGALE

現在のリッタースーパースポーツは、スーパーバイクレースのベース車という役割を多く担うようになっているが、一方でレースから離れて純粋にファンライド性を追求したモデルもある。例えば1299パニガーレシリーズは、水冷Lツインエンジンの排気量が1285cc。レースベース車として1198ccのパニガーレRを別に用意することで、より自由に高い運動性能を追求している。

DUCATI 1299 PANIGALEの中古車を探すDUCATI 1299 PANIGALEの中古車を探す
DUCATI 1299 PANIGALEのカタログDUCATI 1299 PANIGALEのカタログ

※中古車相場価格はGooBike.com調べ(2017年5月)。

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