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カッコいいことはわかる。だけど知らないことだらけ・・・ そもそもスーパースポーツとは
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JSB1000 | 4気筒4ストローク | 600〜1000cc | 最低重量165kg |
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3気筒4ストローク | 750〜1000cc | ||
2気筒4ストローク | 850〜1200cc | 最低重量170kg | |
ST600 | 4気筒4ストローク | 401〜600cc | 最低重量160kg |
3気筒4ストローク | 500〜675cc | 最低重量162kg | |
2気筒4ストローク | 600〜750cc | 最低重量166kg |
1980年代後半、大排気量クラスのロードスポーツは、最高速追求型のリッタークラスと、スーパーバイクレースに対応する4気筒ナナハンが主流だった。しかし、実際の公道スポーツでは低中速トルクも重要で、大きく重たいリッタークラスでは楽しみ切れない要素も多くあった。
そんな時代に、ホンダが投入したのが1992年型のCBR900RR。レースを無視して公道にターゲットを絞ったこのモデルは、従来の市販車とはまるで次元が異なる走りで、強烈なインパクトを与えた。
これにまずカワサキが追従して、ニンジャZX-9Rを投入。ただし初代は重く、直線重視型だった。
大きな転機が訪れたのは1998年。ヤマハのYZF-R1が衝撃デビューし、カワサキは9Rをよりスポーティな路線に刷新。これで人気に火が付き、3年後にはスズキがGSX-R1000を導入して国内4メーカーのスーパースポーツが揃い、市場はさらに活気づいた。
一方で、この頃スーパーバイクレースは過渡期を迎えていた。レースのためだけにベース車を開発することは負担。市販車レースでありながら、普段は見かけないマシンばかりが走っているつまらなさもあった。
そこで、公道で人気のスーパースポーツをベースとする案が浮上。4気筒の最大排気量は1000ccと決まり、これに各社が合わせることになった。レースと離れた世界で生まれたモデルたちは、再びサーキットで勝つという使命を背負った。
現代スーパースポーツの祖先となったのが、1992年型で新登場したファイヤーブレード。レースレギュレーションを無視して完全新設計された排気量893ccの並列4気筒エンジンは、当時のCBR600Fと同等のサイズと重量。これをアルミ製フレームに搭載し、乾燥重量は185kgに抑えられた。124馬力の最高出力は、当時としても驚異的ではなかったが、ナナハンよりもトルクが厚く、車体はGPマシンのような旋回力と評された。
中古相場価格●49〜79万円(1985)
スーパースポーツというカテゴリーが誕生する以前、それに近いのはレーサーレプリカだった。1980年代、主流となっていた250〜400ccクラスだけでなく、ナナハンクラスにもいち早くレーサーレプリカ的なモデルを投入したのがスズキ。初代からアルミ製フレームに4気筒エンジンの組み合わせ。
中古相場価格●39〜73万円(1998)
「ツイスティロード最速」をテーマに開発された初代R1。その並列4気筒エンジンは、峠道で最適なトルク値から算定して998ccの排気量となった。150馬力の最高出力以上に、コンパクトな3軸配置の新エンジンとGPマシンのようなロングリアアームなどがもたらすハンドリングが大注目を集めた。
中古相場価格●40〜77万円(2001)
スーパーバイクレースでの勝利を目指してフルモデルチェンジされた2000年型GSX-R750をベースに開発されたのが、初代GSX-R1000。ナナハンと車体サイズも重量もほとんど変えることなく、並列4気筒エンジンの排気量を988cc化した。乾燥重量はわずか170kgで、最高出力は160馬力。このモデルが誕生した頃から、スーパーバイクレースの1000cc化が意識された。
中古相場価格●177〜260万円(2015〜)
現在のリッタースーパースポーツは、スーパーバイクレースのベース車という役割を多く担うようになっているが、一方でレースから離れて純粋にファンライド性を追求したモデルもある。例えば1299パニガーレシリーズは、水冷Lツインエンジンの排気量が1285cc。レースベース車として1198ccのパニガーレRを別に用意することで、より自由に高い運動性能を追求している。
※中古車相場価格はGooBike.com調べ(2017年5月)。
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