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流行その1 久しぶりにスーパースポーツが熱い!!

流行その1久しぶりにスーパースポーツがい!!

ホンダ CBR1000RR/SP/SP2
HONDA CBR1000RR/SP/SP2
大幅な軽量化とパワーアップで
基本を踏襲しつつライバルに対抗
ショーワ製の前後サス
フルカラーTFT仕様のメーター
(上)スタンダードがショーワ製の前後サス(フロントフォークはBPFタイプ)を採用するのに対して、SP/SP2にはオーリンズ製のセミアクティブサスが備わる(下)フルカラーTFT仕様のメーターには、ライディングモードやギア段数などが、わかりやすく表示される。

 999cc水冷並列4気筒エンジンやアルミ製フレームの基本設計部分を従来型から引き継ぎながら、最新を名乗るのにふさわしいフルモデルチェンジを受けたのがCBR1000RR。欧州仕様の最高出力は192馬力に引き上げられ、リチウムイオンバッテリーや市販モトクロッサーのCRF450Rに次ぐチタン製燃料タンクの採用、エンジンおよび車体各部の軽量化により、車重は15kg減の195kgとなった。電子制御関連ではIMU(慣性測定ユニット)を搭載し、このデータをトラコンやウィリーコントロール、上級版となるSP/SP2のコーナリングABSやセミアクティブサスの制御に活用。エンブレの制御機構やアップ&ダウン対応のオートシフターも備わる。

ホンダ CBR1000RR SP2
CBR1000RR SP2
レース用ホモロゲモデルとして、シリンダーヘッドから専用化したのがSP2。吸排気バルブの大型化とバルブ挟み角の専用化、マルケジーニ製前後ホイール採用などが施される。
エンジン
マグネシウム合金製カバーの多用などで、エンジン単体重量は先代に比べて約2kg減。スロットルは電子制御化。
スズキ GSX-R1000/R
SUZUKI GSX-R1000/R
国内ブランドで最強の馬力と
現行モデルならではの電子制御

 2015年の秋から開発中であることが公表されてきたGSX-R1000は、これまでなかった上級版のR仕様設定も受けながら、全面刷新で新登場した。スズキフィンガーフォロワーと呼ばれるロッカーアーム式の動弁系や、可変バルブ&ファンネル機構などで、999cc水冷並列4気筒エンジンは欧州仕様で202馬力。車重は、スタンダードのABSなしで200kg、ABS仕様で202kgとなっている。6軸のIMU(慣性測定ユニット)を搭載し、トラコンなどの制御に活用。フレームも新設計されている。

バランスフリーフロントフォーク
上級モデルとなるR仕様は、2016年型のカワサキ・ニンジャZX-10Rに続いて、スーパーバイク世界選手権で実績があるショーワ製のバランスフリーフロントフォークを採用。
スズキ GSX-R1000
GSX-R1000
標準仕様は前後サスがダウングレードされ、コーナリングABSやローンチコントロール、クイックシフターは省かれている。Rのみ軽量バッテリーを備えるが、車重はスタンダードABS仕様比で+1kgの203kg。

リッタークラスを中心に各社の競争が再び激化!

 2000年代は、リッターおよび600ccクラスのスーパースポーツ開発競争が非常に激しかった。しかし2010年代に入ると、レースベース車としての性能がある一定レベルに達したことに加えて、公道におけるSS人気に陰りが見えたこともあり、新型投入のペースは落ち着いた。
 ところが、2015年のヤマハ・YZF-R1、翌年のカワサキ・ニンジャZX-10Rと、ここに来て再びSSは新型ラッシュに。そして2017年型では、ホンダのCBR1000RR、スズキのGSX-R1000が、いずれもフルモデルチェンジを果たすなど、さらに新型車投入が盛り上がりを見せている。
 なお近年のトレンドは、馬力アップと電子制御化もさることながら、軽量化に重きが置かれてきている。

カワサキ ニンジャ ZX-10RR
KAWASAKI
Ninja ZX-10RR
ノーマルで国内選手権の勝利を狙う

 スーパーバイク世界選手権を闘うワークスマシンレプリカをテーマに、2016年型で全面刷新されたZX-10Rに、その性能をよりレーサーに近づけたRR仕様が追加された。ノーマルのまま各国の国内選手権で勝利できることを目標に開発され、998cc水冷並列4気筒エンジンは最高出力こそ200馬力のままだが、クランクシャフトのベアリング強化やタペットのDLC加工など仕様を変更。シングルシート化やクイックシフターのダウン対応化、マルケジーニ製ホイールへの換装など、変更点は多岐にわたる。

ヤマハ YZF-R6
YAMAHA YZF-R6
ヤマハはいち早く600も新世代に
ヤマハ YZF-R6

 ミドルクラスのスーパースポーツは、各社とも進化のスピードが弱まっている状態だが、ヤマハが先駆けて動きを見せて、YZF-R6を2017年型で大幅刷新させた。エンジンとフレームの基本部は従来型を踏襲しているが、ABSとトラコンおよびドライブモードセレクターを新採用し、旗艦のYZF-R1に次いで燃料タンクはアルミ製に。フロントフォークと前ブレーキはR1用ベースとなり、マグネシウム製リアフレームと新作シートを装備した。さらに、外装デザインが現行型R1に似せられている。

ドゥカティ 1299スーパーレッジェーラ
ドゥカティ 1299スーパーレッジェーラ
DUCATI 1299SUPERLEGGERA
カーボン素材を骨格とする限定車

2017年モデルとして限定500台が販売される1299スーパーレッジェーラは、モノコック構造のメインフレームをはじめ、スイングアームや前後ホイールにカーボン繊維素材を採用。排気量1285ccの水冷Lツインエンジンは215馬力に高められ、燃料を抜いた半乾燥重量は167kgしかない、超モンスター&プレミアムなマシンだ。電子制御も充実されている。

BMW MOTORRAD HP4 RACE
BMW MOTORRAD
HP4 RACE
こちらもカーボンフレーム採用

 ドゥカティと並んでBMWも、S1000RRの最高峰として、メインフレームと前後ホイールにカーボンファイバー素材を使用したモデルを披露。詳細は不明だが、限定モデルとして2017年後半に市販化されることがアナウンスされている。レース仕様のオーリンズ製前後サスを搭載。現状では保安部品が省かれているが、市販版はナンバー付きに・・・なる!?

予想

再び軽量化が重要テーマに。軽かった00年代前半のSSも見直される!?
 2000年代初頭のリッタースーパースポーツは、実測装備重量が200kgを切るモデルも少なくなかった。しかしその後、排ガス規制の強化や電子制御アイテムの搭載などが影響して、車重増加傾向が続いてきた。2015年型で全面刷新を受けたヤマハのYZF-R1(写真右)は、カナダ仕様のスタンダードで199kgと、大台を切るモデルとして登場。これに追従するかのように、ライバルブランドも軽量化を加速させてきた。バイクの軽さは、運動性能に大きな影響を与える。そして軽量化のカスタムは、お金と時間がかかるパートでもある。スーパースポーツの軽さという要素が見直されることで、03年型のスズキ・GSX-R1000(写真左)など、ノーマルでも軽量なかつてのモデルが、今以上の人気上昇となる可能性もある。
スズキ GSX-R1000ヤマハ YZF-R1

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