GooBike特集 バイクに関する特集ページ。バイク選びのノウハウなど、バイクライフを充実させるための情報が満載です。
TOP > 記事 > GooBike特集 >この10年でスーパースポーツから受け継がれたテクノロジー
この10年でスーパースポーツから受け継がれたテクノロジー

この10年でスーパースポーツから受け継がれたテクノロジー

スーパースポーツの技術は
他のジャンルに転用される

 各メーカーのフラッグシップという役割も担うことが多いスーパースポーツには、その時代における最先端の技術が多数投入されている。それらは、スーパースポーツモデルでの採用を経て、他のジャンルでも使われることが多くある。

 過去を考えてみると、スーパースポーツのパワーユニットを使った運動性能重視のネイキッドというのは数多くある。なかには、スーパースポーツのカウルをはぎ取ってネイキッド化した機種も存在する。とはいえそのようにエンジンや車体を丸ごとという転用では、スーパースポーツで培われた技術を享受できるジャンルや排気量帯は限られてしまう。

 しかし、そればかりではない。制御技術や機構の一部を、スポーツ系以外の機種に流用した例は、これまでもたくさんあるのだ。いまのスーパースポーツに使われている最新技術も、いずれはスタンダードな技術として多くの機種に使われるかも!?

スーパースポーツ

SUZUKI

スズキ旗艦SSのGSX-R1000は、他社に先駆け07年型で、スイッチ操作により走行モードを切り替えられる機構(S-DMS)を搭載した。このシステムは、翌年に投入された2代目ハヤブサ1300にも使われ、さらに多くの機種へ流用されていった。一方で、05〜08年型R1000に搭載されていたエンジンは、現行型に対してロングストロークということから、15年新登場のGSX-S1000/Fに流用された。

YAMAHA

ヤマハも、SSで使われた技術を他のマシンカテゴリーで積極的に転用している。06年型のYZF-R6は量産二輪車初の電子制御スロットル(YCC-T)を採用し、また翌年のYZF-R1は吸気管長が可変するYCC-Iというシステムを初搭載したが、これらの技術は怒涛の加速感を追求した2代目VMAXでも使われている。

KAWASAKI

カワサキは、11年型のニンジャZX-10Rで、モトGPマシンの技術を使った予測型レースタイプのトラクションコントロールシステムとなるS-KTRCを採用。翌年型のニンジャZX-14Rでは、安全を重視した従来のKTRCに、速く走るために開発されたS-KTRCの技術を加えた、より制御能力が高い3モードKTRCへと昇華させた。

BMW

旗艦SSのS1000RRをさらに発展させたHP4(日本では12年12月に発売開始)は、量産二輪車では世界で初めて、アクティブサスペンションであるDDCを搭載。この機構は、翌年に登場したネイキッドのS1000R、さらに15年型でモデルチェンジが施されたS1000RRに採用された。今後も、転用機種の拡大が予想される。

BACK NUMBER

テイストフルな2気筒に乗りたい
バイク用のエンジンにはさまざまな形式が存在するが、・・・
手軽に遊べる小型バイクに注目
今、原付二種モデルの勢いがいい! そして、それにつられるように・・・
バイクに乗って冒険へ行こう
果たして世界にまだ冒険はあるのか

バイクはクルマと同じく移動の手段になる。しかし、多くのバイク乗りは・・・
ミドルスポーツを読み解く、
5つのポイント

1000ccスーパーバイクの遺伝子を感じるスポーティで・・・
クルーザーの正しい楽しみ方
クルーザー=アメリカンタイプのバイクと考えられていたのは、・・・
EICMA×東京モーターショー
2年に一度の東京モーターショーに、世界最大の・・・
スクランブラーを愉しむ
2010年代に入って、ファッション<流行>はライフスタイル・・・
スーパースポーツを
100倍楽しく乗りこなす

レーシーなスタイリングに低いハンドルとバックステップ・・・
ヤマハSR400が
今なお支持される5つの理由

世の中には同一の車種名を持つロングセラーモデルは多いが・・・
いま、ネオ・クラシックが熱い
いかにもオートバイ然としたクラシックタイプのバイク。・・・
記事一覧