GooBike特集 バイクに関する特集ページ。バイク選びのノウハウなど、バイクライフを充実させるための情報が満載です。
TOP > 記事 > GooBike特集 >復権のフルカウルスポーツ
復権のフルカウルスポーツ

近年、国内二輪市場の活性化を牽引するアンダー400ccクラス
その中心となっているのは、フルカウルスポーツだ
少し前まで、絶滅寸前だったフルカウル車は息を吹き返しつつある
いま、なぜフルカウルスポーツなのか。その理由を探ってみよう

Text/Ryo Tsuchiyama Photo/GooBike

絶滅の危機!?を乗り越えいま再びブームが到来!!

 90年代以前からバイクに親しんできたライダーなら、かつて400cc以下のクラスで、どんなバイクが主流だったのか覚えているはずだ。そう、このクラスの主流は紛れもなくスポーツモデルだった。しかも当時最先端だったメカニズムを搭載し、とびっきりの性能を持つ、今見てもかなり過激なヤツばかりだった。速さこそがすべて、あの頃は間違いなくそんな時代だったのだ。でも、排気ガス規制や騒音規制が厳しくなった90年代後半を境に、過激なモデルはこつ然と姿を消す。

 それから約10年、400cc以下の排気量では過激なスポーツ性能を謳うモデル、特にフルカウルスポーツモデルは絶滅していたと言える。世間でエコを合い言葉に環境意識が高まる中、そんなモデルは必要ないという風潮もあったと思う。また一方で、大型免許の取得が教習所でも解禁されたことによって、空前のビッグバイクブームが訪れたこともその一因だろう。かつて、400ccクラスで腕を磨いたライダーの多くは、この頃にビッグバイクの世界へと旅立って行ったハズだ。

 そんなシーンに変化が訪れた。カワサキが久々のフルカウルモデル、ニンジャ250を発売すると、若者を中心に大ヒットを記録。その後登場したCBR250Rもヒットを収め、今では数社がこのカテゴリーへの参入をちらつかせるほどだ。フレンドリーな性能ながら、スタイルは本格派。これがいまのフルカウルスポーツのトレンドなのだ。

国内でフルカウル車が
認可される
80年代前半、国内でフルカウル車が認可され、レース人気の盛り上がりとともに爆発的に車種を増やしていく。
市販車フルカウル時代到来
市販車フルカウル時代到来
レースブーム全盛期
レースブーム全盛期
ブームの絶頂期と
その終焉
NSRに代表されるレーサーレプリカブームは絶頂期。だが排ガス規制を理由にその時代は終焉を迎えた。
2ストレプリカのアイコン
2ストレプリカのアイコン
レーサーと市販車が直結した時代
レーサーと市販車が直結した時代
時代は
スーパースポーツへ
フルカウルスポーツの主役はリッタークラスへ。レースの世界でも2ストから4ストへの転換が始まった。
フルカウル車の主役はリッタークラスに
フルカウル車の主役はリッタークラスに
GPも4ストレーサーが主流に
GPも4ストレーサーが主流に

BACK NUMBER

テイストフルな2気筒に乗りたい
バイク用のエンジンにはさまざまな形式が存在するが、・・・
手軽に遊べる小型バイクに注目
今、原付二種モデルの勢いがいい! そして、それにつられるように・・・
バイクに乗って冒険へ行こう
果たして世界にまだ冒険はあるのか

バイクはクルマと同じく移動の手段になる。しかし、多くのバイク乗りは・・・
ミドルスポーツを読み解く、
5つのポイント

1000ccスーパーバイクの遺伝子を感じるスポーティで・・・
クルーザーの正しい楽しみ方
クルーザー=アメリカンタイプのバイクと考えられていたのは、・・・
EICMA×東京モーターショー
2年に一度の東京モーターショーに、世界最大の・・・
スクランブラーを愉しむ
2010年代に入って、ファッション<流行>はライフスタイル・・・
スーパースポーツを
100倍楽しく乗りこなす

レーシーなスタイリングに低いハンドルとバックステップ・・・
ヤマハSR400が
今なお支持される5つの理由

世の中には同一の車種名を持つロングセラーモデルは多いが・・・
いま、ネオ・クラシックが熱い
いかにもオートバイ然としたクラシックタイプのバイク。・・・
記事一覧