単一車種としては圧倒的なタマ数
冒頭でも触れたように、単一モデルとして35年にも渡って生きながらえているバイクは、原付クラスを除けばSRだけである。ゆえに、中古市場には数多くの車両が流通している。とは言っても、販売期間が長い分、流通する車両の年式にはかなり幅があるのも事実。
SRは現行モデルを含めて、大きく分けて4つの世代に分けることができる。内訳は、フロント19インチ・ディスクブレーキの第1世代、フロント18インチ・ドラムブレーキの第2世代、ディスクブレーキ・排ガス対策済みの第3世代、フューエル・インジェクション搭載の第4世代だ。基本的な車体構成がデビュー以来変わっていないSRであるが、入手後のメンテナンスやカスタムなどを考えると、そうした各世代の特徴を把握しておくことはとても重要なのだ。新車や現行モデルとなる第4世代にしか興味がない、というなら話は別だが、古い年式のモデルも含めて中古車を手に入れたいと考えるのであれば、各世代のディティールの違いは絶対に把握しておきたい。
そこで編集部では、10月のとある日のSR在庫台数をGooBikeのウェブサイトで調査してみた。その結果が右の表である。本誌ウェブサイトでの登録台数はシリーズ合計でなんと約1500台。これだけ台数が豊富な車両では、何を基準に選べば良いのか迷いが生じるのも自然だろう。そこで、今回の特集では各世代ごとの車体の特徴を細かく紹介していくことにした。自分の求めるSRがどの世代なのか、次頁からの解説を参考にしていただきたい。
およそ1500台にも及ぶ中古・新車SRの在庫車を年代別に分けるとこうなる。車齢が30年超となる第1世代はかなりレア。また、SR500も非常に数が少ないことが分かる。SR400に関しては第2世代以降であれば市場でのタマ数は非常に潤沢で、選びやすいと言える。