ここでは250TRでのカスタム例を参考に各部のポイントを紹介したが、車種が変わっても抑えるべきポイントは基本的には同じ。パーツチョイスさえ間違わなければ、誰にでもカスタムは可能だ。
とはいえ、自分でカスタムするのも楽しいものだ。パーツメーカーのカタログを隅々までチェックすれば、自分のバイクにどんなアイテムが装着できるのかが分かるはず。その際には特に汎用パーツに注目したい。汎用パーツとは、取り付ける車種を限定しないパーツのことで、フィッティングさえ工夫すればどんな車両にも装着できるのだ。専用パーツ、汎用パーツを組み合わせれば、誰の真似でもない自分だけのスタイルも確立できるのだ。
ただし、フレーム加工が必要になるようなヘビーな内容や、他車種のパーツを加工流用して、という内容なら専門ショップに相談する方が良いだろう。
●M&M’s Motorcycle Phone 046-207-7059
●ギャングパーツ Phone 0725-51-7288
ビンテージオフに限らず、すでに確立されたジャンルのスタイルを作る上では、少なからず絶対に外せないセオリーというものが存在するものだ。それがカスタムの世界でいう『定番仕様』とも言われるものである。
もし、右も左も分からないカスタムジャンルに挑戦するのであれば、まずは定番が何であるかをしっかり把握することが先決だ。その定番を知らずしていきなりハズシ技を狙っても、まず成功しない。
このような定番仕様はビンテージオフの世界でも同じである。当時の世界観を知り尽くした先人達が創り上げてきた定番仕様には、ひとつひとつのパーツチョイスに必ずストーリーがあるものだ。
もちろんカスタムの世界では『ワンオフ』という魔法を使えば何でもできてしまうが、このページでは、あくまで入口となるボルトオンパーツを多用した定番仕様の作り方を紹介しよう。