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古き良き時代を思わせる良質ベース車たち
では、実際にビンテージオフのテイストを楽しめる車両にはどんなものがあるだろうか。
ここ20年ほどの市販車を見てみると、実は70年代オフの雰囲気を再現した車両が各メーカーから発売されている。
ここでは、誰でも気軽に購入することができる新車・中古車を紹介していこう。
どの車両もツボを抑えたカスタムを施すことで、当時の雰囲気をさらにリアルに再現できる良質なベース車なのだ。
元ネタはコレ!
当時のモトクロッサーであるCR直系のメカニズムとデザインで大ヒットしたエルシノア。近代ホンダ初の2スト市販車でもあり、今でもマニアに愛されている一台である。73年発売。
相場価格
48.7万円
2002年に発売されたホンダ謹製ビンテージオフ。70年代オフを思わせるスタイルが魅力の一台で、エンジンはFTR223やCB223と同系列だ。ホイールサイズはフロントが19インチ、リアが18インチというビンテオフの王道サイズで、外装のレトロ度も最高。何より嬉しいのは中古価格で、10万円台後半から流通している。
相場価格23.5万円
元ネタはコレ!
写真は70年代のTRシリーズ最高峰の350TRビッグホーンで、兄弟車の250TRバイソンとはほぼ同一の車体構成だ。ヒットこそしなかったが、エンジンスペックでは他社製を上回っていた。
相場価格75.8万円
(350TR)
エストレヤのエンジンを流用し登場した250TR。シンプルな形状の前後フェンダーや、小ぶりなタンク、キャラメルブロックタイヤを採用するなど、純正でも当時の雰囲気をよく再現している。カスタムパーツも豊富なため、オリジナリティ溢れる車両を作るには最適な一台だ。なお、08年からはFI化されている。
新車価格41.8万円 相場価格28.4万円
元ネタはコレ!
68年に発売され、世界中にトレールブームを巻き起こした名車。オフロード専用設計という概念が生まれた黎明期の車両だが、今から見てもダート走破性はかなりのものだ。
相場価格
60万円
96年に登場するも、短命で終わったブロンコ。専用カスタムパーツの少なさが悲しいが、とにかくシンプルな車体構成のため、汎用のアルミフェンダーやライト類など、ちょっとしたディティールアップで、DT風にも改造できるし、ホイールサイズを生かしてダートトラックスタイルにもカスタムができる可能性を秘めたモデルなのだ。
相場価格20.2万円
元ネタはコレ!
Wシリーズ中、最も生産台数の少ないスクランブラーモデルがW2TTだ。専用のフレームと、左サイドにUPマフラーを備え、海外にも輸出されていた。
相場価格
200万円〜
往年の名車、WシリーズがモチーフのW650は00年に発売を開始し、08年に生産中止に。しかし10年にはFIを搭載し、排気量を拡大して再登場した。実は、W650が発表された年に行われた東京モーターショーでは、カワサキがスクランブラー仕様のコンセプト車を発表していた。各地のデザートレースやダートトラックでトライアンフやBSAなどの並列2気筒車が活躍していた60年代を偲ぶスクランブラースタイルを目指すなら、迷わずW!
W650 相場価格20.2万円
W800 新車価格85万円
     相場価格80.6万円
ここまで、明確な『元ネタ』を持つ車両を紹介したが、それ以外にも気軽にビンテージオフスタイルへ変更できる車両がある。筆頭はカスタムパーツも豊富なヤマハSRだが、下に挙げるスズキ・グラストラッカー・ビッグボーイや、ホンダCL400も良質なベース車だ。どちらもストリートバイクとしてデビューした車両だが、見ての通り両車ともにダートトラックや往年のスクランブラーの雰囲気を生まれながらに持つモデルなのだ。
グラトラから前後ホイール径を一回り大きくした(F:19/R18インチ)ビッグボーイ。ハスラー風スタイルにもダートラ系にもカスタム可能だ。
相場価格 27.5万円
XR400系エンジンを積むCLは、現行のCB400SSの元祖と呼べるモデル。アップマフラーを生かし、ブロックタイヤを履くだけでソレっぽく変身できるぞ!
相場価格 20.3万円
 ビンテージオフスタイルのベース車にはどんな車両が向くか。簡単にその特徴を挙げると、以下のようになる。
●極端に長すぎないフロントフォーク
●リアサスペンションは2本
●テールカウルを持たないテール周り

  (リアフェンダー+テールランプ)
●前後18インチ以上のホイール径
●スリムな車体

  (シングルまたはツイン)
 こうした特徴を持つ車両を探していくと、自然とSRなどに代表されるクラシックスタイルのシングルやツインモデルにたどり着くはず。当時の車両がオンロードモデルの延長線上にあったと考えると、スタンダードなロードモデルは最高のベース車と言える。
 ただ、注意したいのはホイールサイズだ。ブロックタイヤやダートラ用タイヤを履くのなら、フロント・リア共に18インチ以上が好ましい。18インチ以下のホイールサイズでは、オフ系のタイヤチョイスができなくなってしまうからだ。
 今回チョイスしたベース車はほんの一部だが、先に挙げた特徴を車両探しをすると、面白いベース車を見つけられるかもしれないぞ。

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