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2ストロークとは? まずはじめに2ストロークというエンジンについて考えてみよう。2ストロークエンジンでは、まずピストンが上昇する際に混合気(ガソリンと空気が混ざったもの)がクランクケースの一次圧縮室へと流れる。その時燃焼室では前の行程で吸い込まれた混合気が圧縮されている(二次圧縮)。 レーサーレプリカ全盛の時代 80年代に入ると、WGP(二輪ロードレース世界選手権)の人気を背景にして、日本の各メーカーは当時のレーサーそっくりのバイクを市場へ投入し始める。それがレーサーレプリカと呼ばれる一大ブームの始まりだった。メーカーのワークスカラーに似せた大きなカウル、レーサー譲りのメカニズムを持つパワフルなエンジン、コーナーリング性能を極限にまで高めた足周り……そんなレーサー顔負けの装備を持つマシンに、公道を堂々と走れる証のナンバーが付いていたのだから、レース好きのライダーたちは熱狂した。まさに最新・高性能こそが正義と言っても良いくらいの時代だったのだ。 なぜいま2ストレプリカか?
今から約10年前の20世紀の終わりごろ、2ストロークマシンは相次いで姿を消していった。レプリカに代表されるスポーツバイクはもちろん、オフロードから原付スクーターまで広く採用されていたエンジン形式は、あっという間に4ストロークエンジンへと切り替わってしまった。 ※相場価格はすべてGooBike編集部調べ |
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