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エリア情報 北関東エリア 福島県・会津地方
この季節だからこそ『北の秘湯』を目指す!
 寒いからと暖かいところにツーリングに行くのもアリだけど、それじゃちょっとつまんないじゃん? 寒かったら暖まればいいだけのこと。それなら、温泉に入ってヌクヌクしちゃお!ん? ちょっと単純に考えすぎだって?でもさ〜、バイクだからアレはダメ、コレはちょっと……なんてつまんないでしょ。湯冷めしないように防寒すれば問題なし。
 と、いうことで始まった温泉ツーリング。目的地はあえて挑戦するかのように、北へ! コレを読んでいるそこのキミ、福島県南部なんて中途半端とか言わないように。何をかくそう、ここは『秘湯』という言葉の元になった温泉があるんです。
 秘湯といわれて行かない手はない。いつものツーリングセットに合わせて温泉セットも用意。まずは湯野上温泉を目指すことにした。
 高速を降りて温泉へと向かう道路の両脇には田畑が広がり、郷愁を感じる風景ばかり。否応なしに気分も高まってくる。カッコつけちゃったけど、本当は寒くなってきたんだよね。あ〜早く入りたいよ〜。
 湯野上温泉の近くに流れる大川。その川沿いに無料の露天風呂があるんだよね。冬には閉鎖されてしまうとあって、入るなら今! ただ、場所がちょっとわかりにくいところにあるみたい。湯野上温泉駅で場所を聞いて、ようやく到着。
 露天風呂は脱衣場所なんてない河原……予想はしていましたよ。まわりを確かめ、素早く着替えたら準備万端。バイクで走ってきたこともあって、冷えた足先から湯船に入れていくと、ジンジンする〜!熱さをしばし我慢すれば、じきに湯の温度にも慣れてきた。雄大な自然を見ながら、のんびり湯に浸かるなんて、ああ、幸せ〜。美肌や疲労回復に抜群の効能ありの泉質で、私の女っぷりにまた磨きがかかってしまった。
 十分に温まったところで湯野上温泉をあとに、大内宿へ足を向けた。茅葺き屋根の建物が連なる集落は、まるで江戸時代に来てしまったみたい。見どころは街なみだけじゃなくて、茅葺き屋根の建物の軒先でいろいろなものが売られていること!食べることが好きな私にとって、いたるところにトラップが仕掛けられているみたいで、なかなか先に進まない。あれもこれも迷っちゃうんだよね〜。いろんな店先でつまみ食いをして、小腹も満足、満足。
 さて、今晩の宿へ行こうかな。今晩の宿は、築140年の小民家を改装したところなんだ。囲炉裏なんかもあるみたい。さっきの大内宿といい、ふるさと風味満点だ!
温泉のハシゴで体の真までポカポカに
 翌日は『秘湯』という言葉を作り出した二岐温泉(ふたまたおんせん)とワイルドな沼尻元湯をハシゴする。
 秘湯という言葉はなんと造語!今から40年も前に作られたのだという。さっそくその言葉を作った宿・大和館のお風呂に入る。ここは立ち寄りでも気軽に入れるんだ。川を挟んで両岸にそのお風呂がある。昨日、河原の脱衣所もないところで着替えたのを思うと、ちょっとホッとするね。でも、このお風呂、混浴なんですよ〜。私が入ったときにはひとりだったので、ゆったりのんびりできました。体もポカポカ温まり、目指すは、今回の秘湯温泉ツーリングのメインポイント、沼尻元湯へ!
 この沼尻元湯は川が温泉らしい。あ〜もう、ワクワクする!しかも
バイクを置いてからそのポイントまでは結構歩くという話……。
 よし、その前に自分とトリッカーに栄養補給だ。会津名物のこんもりと盛られた、迫力のソースカツ丼を堪能。トリッカーにもガスを入れて、走り出した。
 沼尻元湯は沼尻温泉よりもさらに先。沼尻スキー場横のダートを登っていくようだ。よく見れば、クルマが登っていったワダチがかなり残っている。クルマが登っていけるほどだから、トリッカーはなんの問題もなく走っていく。ただし、ロード系バイクだと、ちょっとキツイかもね。
 スキー場の脇を抜けて行くだけに、景色も壮観!走ること15分、急に先が開けた。駐車場になっていて、クルマが10台ほど並んでいる。そこにはおじちゃんやおばちゃんばかり……?どうも、この駐車場は安達太良山へのトレッキングコースの入口になっているみたい。本格的なトレッキングの姿に混じって、私ひとり軽装。“山をなめるな!”と言っているかのようなおじちゃんたちの視線が痛い……。山の斜面の温泉を送る配管に沿って歩くと、だんだん硫黄のような匂いがしてくる。斜面の下には白濁した川が流れているのが見える!これがすべて温泉なの?信じられない光景。大量の温泉が急な斜面から流れ落ちる“白糸の滝”を越えたら、もう目の前には温泉が流れる河原が広がっていた。
 言葉では言い表せない光景を前にテンションは上がるいっぽう。急ぐ気持ちを抑えつつ、河原へ降りていく。川の流れをせき止めるために、適当な大きさの石を並べて、即席のお風呂が出来上がり!ココは大きな岩に囲まれているので、だれかに見られる心配もない。広い空を見ながらの、今日2回目の入浴だ。
「コレだから温泉はやめられない!」
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