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| 横須賀市内には、いくつかのアメリカ海軍基地が存在する。日本国内でありながら、許可なく日本人が入ることは禁じられている。
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やあ、バイクは好きかい?そうだね、当然好きだよね。こんなに楽しい遊びはないよね。じゃあ、バイクを楽しんでいるかい?なるほど、そうだよね。ここンとこしばらくは、天候がアレだったからね。まあ、梅雨だったしね。こればっかりは仕方ないね。
けれど悲観したものでもない。7月も半ばを過ぎ、バイク乗りにとって、冬と並んでツライ季節がようやく明けようとしているのだから。まったくもって喜ばしい。けれど、この時期スカーンと晴れたかと思うと、イキナリ雨雲がドーッと立ちこめて大雨が降ってきたりと、なにかとお天道様が気まぐれなそぶりを見せる。
「オンナゴコロと秋の空」って昔の人が言ったように、そういうのは秋の専売特許かと思ってた。でも、実際のところ、そうそう言葉通りにはいかない。結局、ボクらが住む日本の真ん中は、世界の水準から見ても降水量も多いし、なにげに天候も不順。10日雨が降らないって、ナカナカないものね。困ったもんだ。でも、だからこそ変化に富んで面白いって考えてみれば、ソレはソレ。ボクらの日本はイイトコだと思うよ、実際のところ。
まあ、バイクに乗るって考えると、それもヨシアシなんだけども。イヤでしょ?カッパ着るの。アメニモマケズ、カゼニモマケズってスタイルもあるけどさ。ソレってストイックなバイク乗りかなあ?なんだか自虐的じゃない?ボクは、そんなドMなシュミないもの。だから、こんな時期は近場でサクッと走りたい。
そう思って、首都高湾岸線を西に向かった。
広いし、まっすぐだし、まわりには火を吹く工場とかあって、妙にサイバーな湾岸線。川崎の料金所を過ぎて神奈川区間に入ると、より一層開放感が増す。
都会のド真ん中で、こんなにも広がりのある道は他にない。別に飛ばさなくても、流すだけで気持ちいい。もっともGSRはその気になれば、バカにできない速さを見せるけどね。ホントだよ。でも、ここはあえて飛ばさない。せっかく気持ちのいい道なんだから、じっくり楽しみたいじゃない?
ベイブリッジを渡って横浜を過ぎたら そのまま金沢八景方面に向かう。まだ新しいこの路線は交通量も少なくて、さらに快適。終点まで走ればそこは八景島。ここは、横浜のいちばん端。そして三浦半島の玄関口。今日はフラッと横須賀アタリを流すつもり。気負わず、手軽に気楽にね。
海の公園をかすめて、国道16号線に出る。首都圏に住んでいるなら、ワリと身近なこの道路。千葉の人も埼玉の人も「16号なら、ウチの近所じゃん」って思うかもしれない。東京湾をグルリと囲む16号の、西の果てが三浦半島。ちょっとスゴくない?首都圏の大動脈は、端まで来てもやっぱり交通量が多い。でもクルマの流れに乗っているだけでも、それほどストレスはたまらない。
ほら、見えてきた。なんか空気が違う街。日本じゃない土地を抱えた街、横須賀に着いたよ。
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JR横須賀駅のすぐそばには、キレイに整備された公園がある。この公園の真向かいは海上自衛隊の施設。巡洋艦や潜水艦など、普通なら目にすることない珍しいモノが、意外なくらいあけっぴろげに停泊している。肉眼でも十分見られるし、望遠鏡でもあったら、それこそ細部まで見えてしまうに違いない。こういうのって軍事機密とかじゃないのかなあ?
珍しいからついつい眺めてしまうし、見るからに強そうでなんとなくひかれてしまう。ここはちょっとした軍事テーマパーク。しかも無料。でも遊園地とうのは、ここから見えているのがホンモノの兵器だってことだ。目的が自分の身を守るためって言っても、機能としては破壊の道具。願わくば活躍して欲しくないもの。なければ困るが、手放しで賛成もできない。矛盾だ。遠くに目をやれば、そこはアメリカ海軍の港。アメリカの力が日本を守っているというのもわかる。けど、なんで国内に日本人が自由に出来ない土地があるんだ?とも思ってしまう。これも矛盾だ。
この横須賀にはドブ板通りという商店街がある。いまでこそキレイに整備され、観光客が多く訪れる場所になっているけれど、もともとは米軍の兵士向けの店が軒を連ねていた場所。
迷惑に感じる部分を持ちながら、経済的には米軍に依存する部分もある。これも矛盾。そんなもやもやとしたモノを抱え込んでいるからこそ、横須賀の街は独特の空気が流れているのかもしれない。
にぎやかで、バタ臭くて、どこか懐かしい感じ。理路整然としていなくたっていい、矛盾があったっていい。ドブ板通りをブラつきながら、そんなことを思った。
さて、思索にふけった後は、再び走りましょうか。16号線をさらに南下する。横須賀の中心街を抜けると、交通量がグッと減る。街路樹がフェニックスだったりと、ちょっとした南国気分。郊外型大型スーパーも、なんとなくアメリカっぽく見えるのは気のせいか?国道16号を走り切ると、そこは観音崎。ここは東京湾ののど、房総半島側からは富津岬が飛び出しているので、じつに狭い。と言われてもピンとこないかもしれないけれど、観音崎から東京湾を眺めているとそれがよくわかる。本当にひっきりなしに船が行き来している。海は広くて大きいハズだけど、東京は陸の上だけでなく海上までスペース不足みたい。
スイスイ進む船を見ていたら、自分も船に乗ってみたくなった。久里浜からフェリーに乗るんだろうって?ノンノン!ツウは浦賀港に行くのです。
湾奥が深い浦賀湾は、海岸沿いに移動すると結構時間がかかる。なので現在でも昔ながらの渡し船が湾の対岸を結んでいる。片道2分のクルージング。ちょっとお手軽過ぎるかな?でも楽しいヨ!
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| 明治2年に初点灯された、日本で最初に建設された洋式灯台。日本の灯台50選にも選ばれている。現在のものは3代目にあたる。内部の見学が可能で参観料は大人150円。灯台資料展示室も併設される。
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浦賀でボートクルージングを満喫した後は、久里浜海岸へ。
53年、約150年前のことだ。この小さな港町に1隻の船が現れた。そう、いわゆる黒船、アメリカからの通商使節団が上陸した。文明開化は、この地から始まったのだ!
でもまぁ、いいかな。一日中水辺を走っていたら、たまっていた疲れも水に流されたように軽やかだ。三浦半島は想像していた以上に大きいってことが体感できたし、古い歴史があることもわかった。流れる時間はゆったりしていて、そこに住む人たちは気さくで、オートバイだからこそ楽しい道がめぐらされている。こんな冒険気分に浸れる三浦半島を、首都圏に住んでいながら1周したことがないなんて、かなりもったいないよ。……って、私じゃん!
と言うワリには、ペリー記念館は地味で、訪れる人も少なかったりするのだけれど。でも、ここから近代日本が始まったのは事実なワケで、ペリーさんがやって来なければ、今こうして僕らはなかったかもしれない。などと考えると趣深かったり……しない……か?
せっかく海岸沿いに出たのだからと、このまま海を眺めながら走ることにする。道は国道134号線に入る。134は三浦半島をグルっとまわり、湘南へと抜ける。時間があればソッチまでアシを延ばすのもいいかもです。
でも、今日はソコまでしない。進路を南に向け、県道215号に入る。目指すは三崎だ。遠洋漁業の基地として知られる三崎港。なんと言ってもマグロでしょう。
原油価格高騰の昨今、燃料費がねん出できずに出漁を断念する船も多いという。このままではワレワレ庶民の口には、マグロは入らなくなるとも言われている。今のウチ! 今ならまだ間に合う。マグロを食べるなら今だ。
産地ならではの安いマグロを買ったら、今日のミッションは終了。距離的にはたいしたことはないけれど、内容は濃いめでしょ?さあ、横浜横須賀道路と第三京浜を使ってサクッと帰ろうかな。最後まで手軽なのがイイでしょ?
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